アップサイクル

「見た目が悪い」キノコでアップサイクル食品のスナックを作ったEat the Change

  • 小売りで扱わないキノコを材料に製造したマッシュルームジャーキー
  • アップサイクル製品として持続可能性と健康を追求したスナック
  • 創設者がビヨンドミートの会長Seth Goldman(セス・ゴールドマン)

小売りできないキノコをジャーキーにした

「ジャーキー」と聞くと…「ビーフ」となりそうですが、Eat the Change(イートザチェンジ)が提供するのはキノコを燻製にしたジャーキー

Eat the ChangeImage Source: https://eatthechange.com/

しかも、材料のキノコは、小売りの規格では扱えない「廃棄物扱い」、または「訳あり」商品となるオーガニックキノコ

設立から1年ほどで、大手流通チャンネルで取り扱いが始まっているEat the Changeのマッシュルームジャーキー。

ニッチな市場に製品を展開する企業の創設者は、ビヨンドミートの会長と有名シェフ。

ビーガンやフードテック業界で、少しずつそのポジションを固めつつある副産物を使ったスナック類

農産物や食品製造の過程で、必ず発生する副産物(おからや、使用済み穀物、もみ殻など)を材料にして持続可能性と健康を追求するスナックが、今までの不健康なスナックの市場に参入しつつあります。

アップサイクルとは副産物、廃棄物を材料にした製品

食品製造の過程で必ず出てしまう副産物。例えばおから。豆腐を作るときに豆乳を絞った残りカス。

健康食品や優しいイメージがあるココナッツウォーターやココナッツミルク、オイルの原材料となっているココナッツの皮。魚の加工品の製造の際に出る皮や骨。

こういった食品加工の際に出てくる副産物は「廃棄物」になり、大量のゴミとして廃棄物問題の一部となっています。

この「廃棄物扱いの副産物」を有効利用して、製品を生産。市場に投入することをアップサイクルと言います

アップサイクル製品には様々なアイディアと工夫をこらしたものがあり、サーモンの皮をカリカリのチップスにしたGoodfish

ココナッツの皮を固めて、高耐久度の輸送パレットを開発したCocoPalletBV

余りものの焼き菓子を材料にしてウォッカを製造するMisadventure。

アップサイクル製品は、製品としてストーリーを感じさせるものが多く、持続可能性を意識する消費者には人気があります。

Eat the Changeのマッシュルームジャーキーも自社のオンラインショップのなかの商品レヴューは満足度が高いようです。

商品レヴューImage Source:https://eatthechange.com/

Eat the Change

Eat the Changeの創設者は、ビヨンドミート会長Seth Goldman(セス・ゴールドマン)と有名シェフSpike Mendelsohn(スパイク・メンデルソーン)の2人。

彼らによって2020年2月にEat the Change(イートザチェンジ)は設立。

同年12月にはマッシュルームジャーキー(Mushroom Jerky)のオンライン販売を開始。

2021年1月にマッシュルームジャーキーは、大手の販売網の流通で扱うようになり、アメリカ全土300店舗で販売が始まります。

取扱いのある小売一覧Image Source: https://eatthechange.com/

2021年2月12日には、シードラウンドでありながら、410万㌦(約42億円)資金を調達。

USDA認定のオーガニックジャーキーとして販売網を広げています。

Mushroom Jerky

材料のキノコはペンシルバニア州ケネットスクエアの家族経営の農場から調達。

サイズが大き過ぎたり、傷が原因で通常は小売りできないキノコを材料にしているため、単なるビーガンスナックというだけでなく、アップサイクル製品というカテゴリーにも属しています。

形の微妙なキノコ

製造工程は、キノコをマリネし、ヒッコリーウッド(燻製用の木)で燻製。ジャーキー自体はビタミンBを含み、1つバッグにつき4gのタンパク質を含んでいます。

マッシュルームジャーキーは、シーソルト+クラックトペッパー、ヒッコリースモークハウス、メープルマスタード、ハバネロBBQ、照り焼きジンジャーの5種類のフレーバーがあり、1パック(2オンス:約56g)で希望小売価格は5.99ドル。

マッシュルームジャーキーImage Source: https://eatthechange.com/

このEat the Changeのマッシュルームジャーキーのユニークな所は料理の材料になる所です。

サラダの具材Image Source: https://eatthechange.com/

自社ブログの記事にはサラダ、ラーメンの具材にできることがアップされています。

使い勝手と見た目から、ジャーキーというより、そのまま食べられる「味付き乾燥きくらげ」のような製品かもしれません。

ラーメンの具材になったマッシュルームジャーキー

Image Source: https://eatthechange.com/

日本のキノコジャーキー

日本でもこれに似たような製品で、しいたけを主原料にしたシイタケジャーキー「松太郎ジャーキー」という製品が楽天に取り扱いがあります。

シイタケジャーキーImage Source:https://item.rakuten.co.jp/mie39/jerky01/?scid=af_pc_etc&sc2id=af_103_0_10001231

最近になって、ようやく「大豆ミート」や「植物肉」の認知を始まったばかりで、こういう商品にはまた注目が集まっていません。

しかし、こういう製品に突然注目が集まり、認知が広まる可能性はあるでしょう。

お酒のつまみの代わり、口さみしいときのガムやグミの代わりとして、シイタケジャーキーは“より良い代替案”ではないでしょうか。

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価格:
1,620円

(2021/03/27 22:04時点 )

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参 考

企業HP

https://eatthechange.com/

メディア情報

メディア「The Spoon」

https://thespoon.tech/eat-the-change-launches-jerky-made-from-upcycled-mushrooms/

メディア「Food Business News」

https://www.foodbusinessnews.net/articles/18071-eat-the-change-debuts-with-upcycled-mushroom-jerky

メディア「Green Queen」

https://www.greenqueen.com.hk/eat-the-change-beyond-meat-chairman-launches-vegan-mushroom-jerky-line/

 

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Junichi
新しい「食に関する常識」フードテックをわかりやすく要約記事にして配信。twitterで箇条書きで毎日配信 取扱うジャンル: ゴーストキッチン・代替タンパク・キッチンロボ・アグリテックなど 経歴: 大手二輪中古販売店でバイク整備士▶︎ANAの傘下の国際物流部門で貿易業務▶︎日本橋で寿司職人▶︎カナダで海運業務▶︎帰国▶︎外資系倉庫型小売店▶︎パラレルワーカー