代替たんぱく質

エンドウ豆の植物性ミルクのスタートアップSproudが資金660万㌦を調達

  • 新しい資金でSproud(スプラウド)はブランドの構築、流通の拡大、チームの拡大にあてる予定
  • 牛乳の代わりの植物ベースの代替ミルクは栄養面で牛乳に見劣りする
  • アメリカ、イギリスの市場を含む世界15の市場で販売がされている

 

代替ミルク生産のために

エンドウ豆タンパク質で代替ミルク生産するスウェーデンのSproudスプラウド)は製品の生産のため480万ポンド(約6.8憶円)の資金調達を発表しました。

この資金調達のラウンドは発表されていませんが、イギリスを拠点とする初期成長資本投資団体のVGCパートナーが主導したということです。

この資金でSproud(スプラウド)はブランドの構築、流通の拡大、Sproud内のチームの拡大にあてる予定ということです。

エンドウタンパクミルク出典:https://besproud.com/

植物ベース代替ミルクの欠点

当然のことですが、植物ベースの代替ミルクには牛乳と同じ栄養はありません。そして栄養量にはかなりの差があります。ここに植物ベースの代替ミルクの欠点があると言われています。

日本人の多くが牛乳を十分に消化できないということは以前から言われてきました。そのために大豆から作られた豆乳を飲むべきという主張もあります。

豆乳

今では豆乳に限らず代替ミルク製品が以前より多くなり、アーモンドミルク、ココナッツミルク、ライスミルク、麦ミルクなどがあります。

特にアーモンド、麦にはたんぱく質ビタミンミネラルなどを豊富に含んでいる食物ですが、代替ミルクになる工程で除去されてしまいます。

そして、製品として魅力を高めるためにカルシウムなどが後付けで添加されている場合もあり、栄養を抜いて、そのあとに添加するというゴリ押し感のある代替品となっています。

この欠点をSproudスプラウド)の製品はかなり努力して改善をしていると言っていいでしょう。

 

Sproudのエンドウ豆プロテインミルク

2018年に設立のSproudの植物ベース代替ミルクは、エンドウ豆タンパク質を主成分にしたエンドウ豆プロテインミルクで、菜種油とオート麦油を使用、クリーミーな味わいを提供。栄養価を高めるためにビタミンA、ビタミンB2、ビタミンB12、ビタミンDが添加しています。

含まれるたんぱく質は100mlで2gとアーモンドミルクの倍の量を含み、豆乳の3.3~3.6g、牛乳の3.3~4gに近い数値となっています。

エンドウ豆ミルク出典:https://besproud.com/

エンドウ豆プロテインミルクは、バリスタ、オリジナル、無糖、チョコレートの4種類が提供されており、アメリカ、イギリスの市場を含む世界15の市場で販売がされています。

新しい資金で今後のブランドイメージと流通が拡大していくなかで、植物ベースの代替ミルクの抱える欠点にどう取り組むのかが注目されます。

 

参 考

https://www.dairyreporter.com/Article/2021/01/25/Startup-Sproud-raises-4.8m-to-match-taste-and-nutritional-profile-of-dairy-milk

https://www.j-milk.jp/findnew/chapter2/0404.html

https://thespoon.tech/swedish-startup-sproud-raises-4-8m-for-pea-protein-milk/

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Junichi
新しい「食に関する常識」フードテックをわかりやすく要約記事にして配信。twitterで箇条書きで配信 取扱うジャンル: ゴーストキッチン・代替タンパク・キッチンロボなど 経歴: 大手二輪中古販売店でバイク整備士▶︎ANAの傘下の国際物流部門で貿易業務▶︎日本橋で寿司職人▶︎カナダで海運業務▶︎外資系倉庫型小売店▶︎2021年Webライター