- 製品材料は非遺伝子組み換えで、人工保存料を使用せず、動物性を含まないビーガンフード
- 料理済みの冷凍食品となっており、手軽く食べれて、料理の手間がない製品
- オンラインだけでなく、小売りで大規模に取り扱いがあり、アメリカ・ウォルマート全店、他の大手スーパー「クローガー」、「パブリックス」、「ウェグマンズ」で取り扱いをしている
使い勝手良さと販売チャンネルが広い企業
ビーガンポットパイ、肉を含まないブリトス(薄い穀物を材料にした皮で、具材を包んだメキシコ料理)、ハンバーガー、ピザなど25種類の冷凍プラントベース食品を展開するAlpha Foods(アルファフーズ)。

提供しているプラントベース製品のほとんどは手軽に食べることができる「調理済み」の「冷凍食品」になっているが特徴です。
主に小売り業者での取り扱いが多く、アメリカ・ウォルマート全店に製品を展開し、他の大手スーパー「クローガー」、「パブリックス」、「ウェグマンズ」と小売り業者にも進出しています。

電子レンジで温め、調理も必要なく、そのまま食べられるという手軽さと冷凍保存という、使い勝手を優先したヴィーガンフード企業と言えるでしょう。
プラントベースの冷凍食品市場

Alpha Foods (アルファフーズ)製品のメインの市場「冷凍食品」は、コロナ大流行で拡大成長をしているとレポートが発表。
American Frozen Food Institute(AFFI)とAmerican Frozen Food Institute(AFFI)が発表したレポートには2019年~2020年にかけて、ほぼすべての冷凍製品が2ケタの売上増加を記録したことをメディア「FOODDIVE」は取り上げました。
具体的には、2020年の冷凍食品小売売上は651億㌦に達し、売り上げの伸びが良かった上位3種類は、シーフード(35.3%増)、鶏肉(34.7%増)、前菜(28.9%増)となっています。
そして、レポートでは消費者は、より天然由来の製品に関心を示すとされています。

市場分析を行うMarkets and Marketsは、ヴィーガン冷凍食品カテゴリはCAGR(年平均成長率) 5.1%で成長し、2023年までに2,825億ドルに達すると分析。
Alpha Foods設立から市場展開
2015年にカリフォルニア州グレンデールでAlpha Foods(アルファフーズ)は設立。
創設者は代替乳製品企業Good Karma Foodsの創設者Loren Wallisと、農業債務貸付会社Avrio Capitalの元取締役Cole Orobetzの2人。
2018年、アメリカ・ウォルマート全店に製品を展開し、そのあと他の大手スーパー「クローガー」、「パブリックス」、「ウェグマンズ」と小売り業者で取り扱いを開始、流通量の拡大に成功しています。
2019年、香港のグリーンマンデーを提携し、国際市場に進出。グループのプラントベース製品をメインするカフェチェーンとレストラン「Green Common」にヴィーガンチキンナゲット「Happy Nuggets」を提供。

グリーンマンデーのオンラインストアからAlpha Foodsの製品を購入できるようになっています。
2020年2月、食品と飲料のベンチャーキャピタル投資企業Accel FoodsがAlpha FoodsのシリーズAの資金調達を主導。2800㌦(約2億900万㌦)の資金を確保。これに参加したのはNew Crop Capital、Green Monthly Ventures、BlueHorizonなど。
メディア「FOODDIVE」では新製品の発売、国内および海外での流通の拡大、優秀な人材の確保、マーケティングおよび販売サポートの強化に資金を使用する
使い勝手を優先した非遺伝子組み換えプラントベース製品
Alpha Foods製品の特徴は健康的で、簡単に調理できる冷凍食品を中心にしているところです。

そして、材料は非遺伝子組み換え、コーンシロップ、人工保存料を使用せず、植物性たんぱく質が豊富な食品製造に特化。加えてコレステロール、ホルモン、動物性食品が含みません。
使っている油に関しても、当初はパーム油を使っていたのが、持続可能性を考えてココナッツオイルに変更しています。
香港のグリーンマンデーに提供しているヴィーガンチキンナゲットの主成分は、大豆たんぱく質、小麦たんぱく質、ビタミンE、タマネギやガーリックパウダーなどの香料をパン粉というシンプルで従来の冷凍食品にあるイメージとは違う健康的なものとなっています。
消費者のコメント(Amazon)
材料と使い勝手を優先した製品設計で、大手の流通網で大量に市場に出回っているAlpha Foodsの製品ですが…アマゾンの評価高くありません。
すべての評価が悪いわけではありませんが、評価の高いものが少ないのは事実です。

高評価のレヴュー:
本物の鶏肉なのか大豆ヴィーガン鶏肉なのかわからないほど美味しいです。 これがどんなレシピなのかはわかりませんが、12個入りの箱を買うと、ランチディナーや時には朝食に食べるのをやめられません。 これは美味しいものです。 私は他のフレーバーを試したことがありませんが、これは素晴らしいです。 ウォルマートやウィンコの店舗でも購入できます。
引用抜粋:
低評価のレヴュー
Philly Sandwichは気持ち悪い。 詰め物は、ブレンドしたキャットフードの食感に変えたようなもので、キャットフードのような味わいです。
彼ら(Alpha Foods)がこれほど粗末なものを市場に出す方法について頭を悩ませています。 ヴィーガンは何でも食べると彼らは思っていると思います。 Philly Sandwichはやめて、他の製品のほうが良いかもしれません。
少し前の健康食品やヴィーガンフードは「健康的な食品だが、味がひどい」というもの多かったイメージがあります。それも少しずつ良くなっていくでしょう。
それはAlpha Foodsの製品も同じで、意見はいろいろ分かれるようですが、一言で言うなら「使い勝手と材料を優先して、味はまだ追いついていないプラントベース冷凍食品」といった感じでしょうか。資金調達後の味の改善した製品に期待をしたいところです。
参 考
企業HP
メディア情報
https://www.fooddive.com/news/plant-based-food-maker-alpha-foods-raises-28m-to-expand/572024/
https://techcrunch.com/2020/02/11/alpha-foods-raises-28-million-for-its-vegetarian-prepared-foods/
https://www.globalaginvesting.com/accelfoods-leads-28m-series-vegan-non-gmo-alpha-foods/
マーケット情報