- エンドウ豆タンパク質を材料に、代替肉製品でルーマニア初のブランドを展開する代替企業Verdino Green Foods
- 英語情報が少ない企業であるものの、スペイン、オランダ、スイス、セルビアへ製品を輸出
- イギリス、ドイツの地元小売業と提携を進めている
ルーマニアで52種類の製品を揃えるプラントベース代替肉企業
ルーマニア初の代替肉ブランドを展開する企業Verdino Green Foods。エンドウ豆タンパク質を使用して、代替肉製品を販売。
プラントベースのソーセージ、チーズバーガー、野菜ボールなど52種類の製品を揃えています。
出典:https://verdino.menu/en/
ルーマニア国内だけでなく、製品をスペイン、オランダ、スイス、セルビアなどの国々へ輸出を行い、その量と規模を拡大。
2020年には300万ユーロの投資を受け、この時の投資を「未来の食品への賭け」とコメントをメディア「Vegconomist」に残しています。
2021年になって、ドイツやイギリスの小売業者と提携を進め、製品の拡充、輸出量の増加している今は「賭け」には勝ったといえるのではないでしょうか。
世界中で植物性の食べ物を「食の中心」にしようとする動き「フレキシタリアンシフト」。
この波にうまく乗っている企業Verdino Green Foodsがヨーロッパで勢力を少しずつ広げています。
もう一度、プラントベース(植物ベース)代替肉のメリットを考える
非営利団体Good Food Instituteは、家畜産業の食肉をプラントベース代替肉に差し替えることで、節約される資源を次のようにまとめています.
- 消費される水が72~99% 節約
- 必要とされる土地が47~99% 少なく
- 水質汚染が51〜91% 削減
- 温室効果ガスの排出量が30〜90% 削減
それに加えて、プラントベース代替肉の生産には抗生物質が必要ないことをレポートで強調しています。
多くの畜産業では、過密状態の家畜の感染症を防ぐため、抗生物質を使用しています。
New York Timesによれば、アメリカで販売された抗生物質の70~80%が家畜によって消費されているということです。
プラントベース代替肉をメインのタンパク質にすれば、食肉生産の抗生物質の過度な使用や乱用に対処が可能となります。

また、抗生物質に対する耐性菌の発生も珍しいものではなくなっています。
これに関連するのは「鳥インフルエンザ」となるでしょう。これも過密状態の養鶏産業が、生み出した問題です。
2021年になっても「鳥インフルエンザ」のニュースは各所で流れています。
このような現象も今の畜産業の在り方に限界が来ていると思うのが自然でしょう。

Verdinoの製品
Verdino Green Foods(ブランド名はVerdino)の製品は全部で52種類。
分類だけでもソーセージ、チーズバーガー、野菜ボール、チーズ、ハム、ミンチ…全てプラントベースの代替肉で製品を固めており、その種類の多さはアメリカの有名なプラントベースの代替肉企業に超えます。
1つ例えに製品を例にあげると…
製品名:プラントベース代替メルゲーズソーセージ
(Plant-based alternative to Merguez sausages)
材料:
水、植物性ひまわり油、17%エンドウ豆タンパク質、増粘剤:メチルセルロース; エンドウ豆繊維、加工デンプン、フレーバー、スパイス、塩、ビートルートパウダー、スパイス抽出物、茶抽出物、コショウ抽出物、煙フレーバー、抗酸化剤:アスコルビン酸; 防腐剤:ソルビン酸カリウム; 人工食用膜:安定剤(アルギン酸ナトリウム、塩化カルシウム)。 大豆、グルテン、セロリ、マスタード、ナッツが含まれている可能性があります。
Water, vegetable sunflower oil, 17% pea protein, thickening agent: methylcellulose; pea fibre, modified starch, flavour, spices, salt, beetroot powder, spice extracts, tea extract, pepper extract, smoke flavour, antioxidant: ascorbic acid; preservative: potassium sorbate; artificial edible membrane: stabilizers (sodium alginate, calcium chloride).
May contain traces of: soy, gluten, celery, mustard, nuts.
あまり英語情報がない企業ですが、その見た目の完成度はImpossible foods やBeyond meatにも劣らないものに見えます。
製品をスペイン、オランダ、スイス、セルビアに輸出できているところからも、多くの人から支持を集めている「優良製品」ということになるのでしょう。
出典:https://verdino.menu/en/
2020年7月にSalconserv Foodから300万ユーロの投資を受け、製品の提供できる地域を広げ、イギリス、ドイツの地元小売業者とも提携を進めています。
フードテック企業の情報はアメリカやイスラエル、EUの主要国家(イギリス・ドイツ・フランス・スペインなど)が多いですが、ルーマニアでもプラントベース製品と開発する企業は健在です。
その製品の完成度についてメディアで取り扱いが少ないといえ、決して遅れているわけではないということでしょう。
むしろ、人件費や原材料費が安く済み、同じぐらいの品質であるなら、価格競争で優位にたてる可能性すらあります。
参 考
企業HP
メディア情報
統計データ・調査データ