まとめ○○選

アニマルフリーで代替ミルクを開発したスタートアップ企業 まとめ5選+α

  • 家畜なしで乳タンパクを作る技術(発酵と培養)が確立しつつある
  • 味、機能性は従来と同じ
  • ブランドの立ち上げ、商品化までできている
  • 追随する企業が多数

代替ミルク

日本では、まだなじみのないアニマルフリーの乳製品について説明とそれを開発している企業を紹介します。

牛乳の代わりに飲料として、豆乳、アーモンドミルク、ライスミルク、ココナッツミルク。これらの植物性の代替ミルクが一般的です。

アレルギー、乳糖不耐症の人、ヴィーガン、ダイエットなどの理由で家畜から絞られたミルクを飲まない人向けとなっていることが多い。

しかし、フードテック企業によって家畜に頼ることなく、乳タンパクが作れるようになり、新しいアニマルフリーミルクアニマルフリーの乳製品が海外で注目を集めています。

酵母菌から作られた乳清タンパク質出典:https://thespoon.tech/fda-approves-perfect-days-animal-free-whey-protein-as-safe-to-eat/

アニマルフリーミルク(Animal-Free Milk)とは

動物からミルクを絞ることなく作られたミルク。細菌発酵、培養技術を用いて作られた乳タンパク乳が主原料。

構造的には牛から作られた乳タンパク質と同じ味、機能性を再現できていると言われていて、この作られた乳タンパク質を原料にミルク、チーズ、バター、ヨーグルト、クリームの乳製品が牛なしで生産可能になる。

企業紹介

細菌発酵、培養技術を用いて、乳タンパクを開発、生産している企業を紹介。

Perfect Day(パーフェクトデイ)

https://perfectdayfoods.com/

Perfect Day(パーフェクトデイ)創設者出典:https://perfectdayfoods.com/blog/
創設者の2人 RyanPandyaとPerumalGandhi
  • 設立:2014年
  • 創設者:RyanPandya、PerumalGandhi
  • 拠点:アメリア カリフォルニア

遺伝子操作をした酵母菌を使い、乳タンパク質の開発に成功。

「フローラベース(flora-based)」と呼ばれるこの乳製品は、広大な土地と水、飼料が必要な酪農からではなく、ラボから生産を可能。

資金調達で破格の3億ドル(約300億円)を集め、牛に頼らない乳製品を作るフードテック企業として有名になりました。

独自にアイスクリーム企業を立上げ、ブランド名「BraveRobot」でヴィーガンアイスを販売。

続いて、サンフランシスコを拠点にしている企業:Smitten Ice Creamと提携。ヴィーガン向けに「フローラベースアイスクリーム」の生産を開始。

老舗企業Graeter’s Ice Creamと提携しヴィーガンアイスブランド「Perfect Indulgence」と立上げている。

Change Foods(チェンジフーズ)

https://changefoods.com/index.html

change-foods出典:https://www.greenqueen.com.hk/fermentation-change-foods-closes-us875k-seed-round-for-non-dairy-cheese-alternatives/
  • 設 立:2019年
  • 創設者:David Bucca
  • 拠 点:オーストラリアとアメリカ

微生物精密発酵を使用して、従来の乳製品と見分けがつかない代替乳製品を製造している新興企業。

この企業の用いる技術は、発酵によって味や風味、食感が大きく影響を受けるチーズの代替品を作ることに最適であるとされている。

シード前の資金調達で目標の60万ドルを上回り87万5000ドルの資金を確保。

精密発酵技術のスケールアップをする予定。今後、従来の乳製品チーズのような味わい、調理可能なアニマルフリーチーズのプロトタイプを開発。

Change Foodsは最初にアニマルフリーのモッツァレラチーズとチェダーチーズを開発、2023年までにB2C(一般消費者向け)で販売を開始する予定。

New Culture(ニューカルチャー)

https://www.newculturefood.com/

モッツァレラチーズ出典:Dominik SchraudolfによるPixabayからの画像
  • 設 立:2018年
  • 創設者:Matt Gibson、Inja Radman
  • 拠 点:アメリカ カリフォルニア

ニューカルチャーは乳製品に革命を起こしたいと考えているニュージーランド人よって設立。

2019年9月にシード資金調達で350万ドルを調達。この企業は微生物発酵でカゼインを生成、凝固させて牛に頼らないモッツァレラチーズを生産可能にすることを目指しています。

CEOのMattGibsonは「チーズ愛好家、乳糖不耐症、ヴィーガン、環境と健康への配慮した、誰もが楽しめる優れた乳製品チーズを製造する」と述べています。

Legendairy Foods(レジェンダリーフーズ)

https://www.legendairyfoods.de/

  • 設 立:2019年
  • 創設者:Raffael Wohlgensinger、Dr. Britta Winterberg
  • 拠 点:ドイツ、ベルリン

レジェンダリーフーズは、牛に頼らずに生産したおいしい乳タンパク質を開発したことで、「モラルと消費を再調整する」ことを使命としています。

2019年12月にシードの資金調達を行い470万ドルの資金を確保。

この企業は微生物を砂糖と混合して、発酵を利用して乳タンパク質を生成。

生成された乳タンパク質は乳製品の主要な構成要素として使用を期待されています。

TurtleTree Labs(タートルツリー)

  • 設立:2019年
  • 創設者:Fengru Lin、Max Rye、Mkulima Britt、RabailToor
  • 拠点:シンガポール

バイオテクノロジーを使用して、細胞ベースで完全な形で牛乳を組成し、機能性、味を完全な形で再現する技術「クリーンミルク」を開発中。

2020年初頭にラボで牛乳を再現し、施設を立ち上げることを期待されています。2020年6月にシードの資金調達で320万ドルを調達。

この他にも…

Novacca(ノヴァッカ)

  • 設立2018年
  • 拠点:デンマーク

Remilk(リミルク)

  • 設立:2019年
  • 拠点:イスラエル

Better Dairy(ベターデェアリー)

  • 設立:2019年
  • 拠点:イギリス

これらの企業はアクセスできる英語情報が少なく、詳しく説明ができないのが残念ですが、アニマルフリーの乳タンパクを作ろうとしている企業です。

最後に…

日本には牛乳の代替として豆乳の知名度が高いですが、それも変わるかもしれません。

特に発酵食品は私たちの身の回りでとても身近です。納豆、味噌、日本酒など、日本企業も細菌発酵でアニマルフリーの乳製品が作れるようになったら、ぜひとも食べてみたい。

参考

https://cen.acs.org/food/food-ingredients/start-ups-make-us-love/98/i38

https://www.greenqueen.com.hk/got-milk-these-6-microbial-fermented-alt-dairy-startups-are-changing-industry/

https://www.greenqueen.com.hk/dairy-industry-may-be-wiped-out-by-coronavirus-crisis-plant-based-trend/

https://www.greenqueen.com.hk/fermentation-change-foods-closes-us875k-seed-round-for-non-dairy-cheese-alternatives/

https://thespoon.tech/change-foods-raises-875000-for-its-precision-fermentation-cheese/

https://lourand.com/magazine/alternate-milk/

アイキャッチ画像出典:https://www.greenqueen.com.hk/fermentation-change-foods-closes-us875k-seed-round-for-non-dairy-cheese-alternatives/

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Junichi
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