デリバリー

スマートオーブン+フードデリバリーTovalaが3千万㌦を資金調達

Tovala smart Oven
  • Tovalaのスマートオーブンはユーザーが月平均32回の使用頻度
  • スマートオーブンだけでは調理時間の短縮に有効ではない
  • Tovalaのフードデリバリーは料理人が食材の下準備をした食事を配達する

数分で調理が終わるオーブンと食事配達を組合せたデリバリー

配達される食事をオーブンにスキャン。登録されたレシピに従ってオーブンが蒸し、焼き、調理する「スマートオーブン」と組み合わせたデリバリーフードサービスを展開するTovala(トバラ)

デリバリーとオーブンセット出典:https://www.tovala.com/

メディア「Business Wire」によると、2021年2月4日にTovalaはシリーズCの資金調達を3000万㌦で完了したと発表。去年の6月の2000万㌦資金調達に続くもので巨額の資金調達となっている。

 

Tovalaは資金調達のたびに最新の生産設備を開設、顧客満足度を向上、商品設計を改善してきた。

「過去18カ月でビジネスは10倍に成長した」とTovalaのCEOであるDavid Rabie氏はコメントしている。

新しい資金はビジネスの継続のために製品の改善と未確定ながら、新しい第3世代の「スマートオーブンの開発の必要性の追求」ということになっている。

トラバのスマートオーブン出典:https://www.tovala.com/

現状、Tovalaの提供するスマートオーブンはうまく機能しており、顧客がTovala smart Ovenの使用頻度は月平均に32回。顧客のスマートオーブンへの満足度は非常に高い。

 

スマートオーブンだけでは料理の時間は短縮できない

Tovala以外にもスマートオーブンを開発、販売している企業はあるが、Tovalaほどうまくスマートオーブンを普及させることができていない。

それはスマートオーブンだけでは調理時間の根本的な短縮とはならないからだ。

調理時間

最初に家庭用オーブンが開発されたのは第1次世界大戦終結後、当時は革新的なアイテムとして一般家庭に入ってきた。

しかし、それから100年近く経ってもオーブン料理の手順は現在でもあまり変わっていない

古いオーブン

そのオーブンをレシピと連携させ、細かい調整を自動で行うスマートオーブンが誕生した。

Chef StepsZimmplisticTOKITANOVAなどの企業が「第2世代オーブン」と呼ばれるスマートオーブン販売している。

しかし、その画期的とも言えるスマートオーブンの普及は進んでいない。そして、いくつかの企業はすでに大手家電メーカーに買収されている。

 

他社のスマートオーブンは細かい設定の手順は省かれているが、料理の土台となる材料の準備は人が手作業で用意しなくてはならない。

料理の下準備料理の下準備

そのため、スマートオーブンと従来のオーブンを比べると、多少の調理時間の短縮にはなるが、レシピ通りの料理にはならず、料理する側が細かく調整する必要がある。

そのため、動画のようなオーブンに入れて、時間になったら「料理ができている」ということは非常に難しい。

Tovalaのスマートオーブン

Tovalaと他社の違いは、その下準備をTovalaのほうで済ませているということだ。

配達される食事をスキャンして、オーブンに入れて蒸し、焼きで料理が進み、レシピ通りの料理が完成する。


配達される料理はプロの料理人が仕込みを入れており、ユーザーは手順に従い、材料に調味料など合わせ、オーブンに入れるだけでよい。

料理の準備にかかる時間は20分、調理時間は数分ほど言われる。作りあがった料理は一般家庭では味わえないプレミアムなものとなっており、非常に高い満足度を顧客に提供している。

出来上がった料理出典:https://www.tovala.com/

届けられる材料は冷凍品でなく冷蔵品防腐剤人工添加物などは使用していない高品質の自然食品。また、調達先は可能な限り地元の農家から調達するようにしているという。

 

このスマートオーブンは異なる調理機能(蒸す、ベイク、焼き、トースト、再加熱)が可能となっていて、1000近くのブランドの食料品をスキャンして、調理する機能を備えている。

このなかにはビヨンドミートの製品も組み込まれる。

ビヨンドミートソーセージ出典:https://www.beyondmeat.com/

このサービス提供を2017年から開始して、Tovalaは過去18か月で年間収益が10倍に増加。2020年には従業員数が40%増え、総合計で300万食以上発送している。

利用ユーザーはTovalaのスマートオーブンの機能と食事サービスを月平均で32回利用しているという。

 

もし、新しい資金で「第3世代スマートオーブン」開発されたら、さらに高いユーザー満足度と料理時間の短縮を実現することになるでしょう。

 

参 考

https://www.businesswire.com/news/home/20210204005257/en/Tovala-Raises-30M-Series-C-to-Fuel-Growth-of-Industry-changing-Food-Technology-Brand

メディア情報

https://thespoon.tech/smart-oven-meal-delivery-startup-tovala-raises-additional-30-million/

https://www.builtinchicago.org/2019/05/16/tovala-launches-beyond-meat-partnership

https://www.chefsteps.com/classes/countertop-ovens

資金調達の流れ

https://www.crunchbase.com/organization/tovala/signals_and_news

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Junichi
新しい「食に関する常識」フードテックをわかりやすく要約記事にして配信。twitterで箇条書きで毎日配信 取扱うジャンル: ゴーストキッチン・代替タンパク・キッチンロボ・アグリテックなど 経歴: 大手二輪中古販売店でバイク整備士▶︎ANAの傘下の国際物流部門で貿易業務▶︎日本橋で寿司職人▶︎カナダで海運業務▶︎帰国▶︎外資系倉庫型小売店▶︎パラレルワーカー