オペレーション

飲食業務をオートメーション化したイギリスのスタートアップ・ロボティクス企業Karakuri(カラクリ)

  • 小型売店を1台でこなせる能力があるDK-One
  • ハイテク倉庫を持つ大手がバックにつくロボティックス企業Karakuri
  • 2020年12月に650万ポンド(約9億円)の新たな資金を調達

ロボット化が必須となった

ゴーストキッチンやオンライン専門の食品販売をしている企業にとって効率化は必須。コロナの影響を受け、注目が更に高まるスタートアップ・ロボティクス企業Karakuri(カラクリ)

彼らが新しく発表したロボットは食材を格納し、簡単な食事を人の手を介さずに提供する小型売店となるDK-One

このスタートアップ企業Karakuriと開発したロボットについて解説。

また、このスタートアップ企業を支援しているハイテク倉庫を持つOcado(オカド)についても少し解説します。

KARAKURI_DK-One出典:https://karakuri.com/karakuri-unveils-its-first-robotic-canteen-set-to-change-the-global-food-and-hospitality-industry/

コロナ前と後で注目の度合いが激変

Karakuriの創設者であるBarney Wraggはコロナ前とコロナ後で、自社に集まる注目の度合いが激変したと語っている。

パンデミック前に(自社に)最大の関心があったのは新しいポークレストランを出そうとしているチャレンジャーブランドからのものでした。~中略~しかし、コロナ後はヨーロッパや世界中の大規模なサプライチェーン企業から注目が急増した。

引用抜粋:https://thespoon.tech/ocado-backed-karakuri-unveils-dk-one-meal-assembling-robot-raises-6-5m/

と述べている。

大手の食品小売店、飲食業は顧客に食事を提供するとき、人を使わない方法を模索している。衛生状態を保ちつつ、安全に食品を提供ことがコロナ後に必須となった。

ウォールマートの一部の店舗ではアプリから注文、決済して、ロボットアームがスムージーを作るサービスを開始している。

2019年5月、ロボット倉庫でオンライン専門の食品雑貨店を展開するOcado(オカド)はKarakuriに475万ポンド(約6.7億円)出資、株式を18%取得、取締役会に参加している。

また、Ocadoはロボットアーム専門のスタートアップ企業2社を買収。倉庫業務を更に効率化、ロボット化する計画を進めている。

今後、Karakuriが開発するロボットを、Ocadoが展開する既存の食料品サービスに導入。カスタマイズ可能な一般家庭向けの惣菜・食品サービスの効率化をすると推測されている。

ハイテク倉庫を持つocado出典:https://www.ocadogroup.com/

ロボティクス企業:Karakuri(カラクリ)

2018年設立

創設者 Barney Wragg

Karakuriの創設者 Barney Wragg創設者 Barney Wragg 出典:https://karakuri.com/heston-blumenthal-wants-robots-to-make-your-boring-lunch-by-wired-magazine/

資金調達の流れ

  • 2019年  5月 シード資金調達700万ポンド
  • 2020年12月 650万ポンドの資金調達

firstminute capital が主導する資金調達に

Hoxton VenturesTaylor Brothers

Ocado Group

Future Fund

などの出資が含まれている

小型売店ロボットDK-One

KARAKURI_DK-One-Robot出典:https://karakuri.com/

DK-Oneはまだプロトタイプではあるものの。最大18の素材を収納。ホット、クールなど食品ごとに合わせた温度管理が可能。DK-One自体に料理をする機能はないが、調理済みの食材を取り合わせて、サラダボールなどを提供することができる。現段階の機能としては「ハイテクな自動販売機」に近いだろう。

一度に6~12の食品を提供可能で1時間で100食作ることができる。アプリより食品を選び、注文をする。

同社はDK-One の前にMarley というロボットも開発している。小規模な食品製造業に向けに開発しており、ナッツやお菓子を計量、アイスクリームの盛り付け、カクテルを注ぐなどの作業を自動化できるようにしている。

Marley出典:https://karakuri.com/

カタログダウンロードはこちら(PDF形式)

Karakuriは飲食業の「クイックサービスベンダー」と呼ばれる作業。内容が盛り付けや計量といった単純作業、顧客に対してカスタマイズが必要になる作業。主にサンドイッチやアイスクリーム販売などがこれに該当。これらの作業を代替するロボットを開発している。

創設者Barney Wraggは、これらの単純作業とカスタマイズ作業が飲食業の現場を働きにくくしていると意見と述べている。

また、食材の計量が正確で、小袋に詰めて保管する必要がないため、食品廃棄の軽減にもつながると説明している。

KARAKURI_DK-One出典:https://karakuri.com/dk-one/

まとめ

飲食の単純作業を代替するロボット。小型売店のオペレーションを無人で行なえるだけの機能を持つ。とても面白い名前のこの企業が今後どんなロボットをリリースするのか。とても興味があります。

もし、コロナ大流行がなかったら、このような企業やロボットの登場が数年先にズレていたのかもしれない。

「人の仕事を奪う」と言われるロボット化、自動化だが、駅にある売店の仕事を楽しそうにやっている人が少ないと思うのは私の勝手な思い込みだろうか。

参 考

https://techcrunch.com/2020/12/02/food-robotics-startup-karakuri-unveils-automated-canteen-plus-8-4m-investment-led-by-firstminute/

https://techcrunch.com/2019/05/09/robotics-startups-wont-win-without-also-incorporating-ai-as-karakuris-fundraise-shows/

https://thespoon.tech/ocado-backed-karakuri-unveils-dk-one-meal-assembling-robot-raises-6-5m/

https://thespoon.tech/ocado-leads-9m-seed-round-in-food-robotics-company-karakuri/

https://www.retail-week.com/grocery/ocado-takes-stake-in-game-changer-robotics-start-up/7031841.article

https://www.wired.co.uk/article/heston-karakuri

https://venturebeat.com/2019/05/09/karakuri-raises-9-million-for-robotics-that-help-kitchens-personalize-meals-and-portions/

https://karakuri.com/

アイキャッチ画像出典:https://karakuri.com/latest-news/

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Junichi
新しい「食に関する常識」フードテックをわかりやすく要約記事にして配信。twitterで箇条書きで毎日配信 取扱うジャンル: ゴーストキッチン・代替タンパク・キッチンロボ・アグリテックなど 経歴: 大手二輪中古販売店でバイク整備士▶︎ANAの傘下の国際物流部門で貿易業務▶︎日本橋で寿司職人▶︎カナダで海運業務▶︎帰国▶︎外資系倉庫型小売店▶︎パラレルワーカー