アグリテック

屋内農業の植物の状態を把握するプラットフォームを開発するiUNUが700万ドルの資金調達

Luna
  • カメラとセンサーから植物データを収集、状態を生産者に提示するプラットフォーム
  • データを集めれば集めるほど、高度な植物の成長制御ができる
  • 21世紀末に世界人口は100億人超え
  • 食糧問題の解決策としてフードテック、アグリテックの注目は高い

屋内農業の精度を高めるプラットフォーム

iUNU(ユーノー) は2013年に屋内農業の農作物の状態を把握するシステム「Luna」を製造。「Luna」はカメラ映像から機械学習を使用して、生産者に農産物の品質と収量の改善を提示するプラットフォーム。

2020年12月、このプラットフォームの精度を高めるための成長支援として、iUNUはシリーズAの700万ドル(約7億円)の資金調達した。

※機械学習

AIの分野に含まれる中核技術。コンピューターが大量のデータを学習し、分類や予測などのタスクを遂行するアルゴリズムやモデルを自動的に構築する技術です。

引用抜粋:https://ledge.ai/machine-learning/

機械学習の仕組み出典:https://ledge.ai/machine-learning/

世界人口は21世紀末には100億人を超える

フードテックが注目される大きな理由の1つに「人口増加による食糧危機」の解決策としての期待がある。国連は世界の人口が今世紀末までに112億人になると予想。

オックスフォードの研究チームが所属する世界規模の問題に焦点をあてたWebサイト「Our World in Data」では、2100年に世界の人口は108億8000万人になると予想されている。

それだけの人口の食糧確保のため、フードテック、アグリテックへの期待は大きい。しかも、環境問題をこれ以上悪化させずに、食糧問題を解決する必要がある。

世界人口の増加出典:https://ourworldindata.org/future-population-growth#global-population-growth

そのため、高度に制御された屋内農業、垂直農法が安定した食料システムが注目されている。

BrightFarmsは2020年10月に1億ドル(約100億円)の資金調達をシリーズEで行い、YesHealthGroupとNordicHarvestが提携して「ヨーロッパ最大」の垂直農場の建設を開始している。

※補足:Our World in Dataは世界の人口増加について興味深い分析をしている。

要約すると、世界全体の人口爆発は一時的なもので、21世紀末で人口の急激な増加は収まる。22世紀初頭で人口増加のピークは過ぎ、それ以降は人類の総人口は減少するという予想をしている。

スタートアップ iUNU(ユーノー)

  • シアトルを拠点にして2013年設立
  • 2017年8月 シード前の資金調達で600万ドル
  • 2019年2月 750万ドルの資金調達を行う
  • 2020年12月 資金調達で700万ドルを調達

iUNUが開発した「Luna」は温室の天井に設置されたレールに取り付けられた自律型カメラとセンサーから植物を評価する。植物の成長率、変化の検出、潜在的な問題、改善方法の提示などを行う。

Luna出典:https://iunu.com/press-releases/agriculture-startup-iunu-raises-7-5m-to-turn-greenhouses-into-high-tech-manufacturing-plants

Lunaは遠隔でアクセスできるため、パソコン、スマホからコントールができる。そして、データを収集していくことで、管理する植物の生産をより細かく制御できるのが特徴。時間とともに改善が進み、屋内農業の効率、生産性が上がる仕組みです。

この屋内農業の効率の上げるためにiUNUはLEDグローライト(Plasma Grow Lights)を3年の月日を掛けて開発。このライトをLunaに組み込むことで植物の成長の制御をより高度にしている。

LEDグローライト(Plasma Grow Lights)出典:https://iunu.com/press-releases/iunu-raises-7m-in-series-a-financing-to-accelerate-global-adoption-of-its-luna-platform-by-commercial-greenhouses

加えてLunaは既存の温室に後付けが可能なため、すでに稼働している屋内農場に設置可能というメリットがある。

このプラットフォームを導入する顧客をiUNUは2021年には100名以上の獲得を目指しています。

まとめ

農業は人のカンで植物のケアをしなくてはならない時代が終わりつつあるのかもしれない。特に大規模に農産物を生産する農場は1つ1つの植物の状態を把握できない。

しかし、弱った個体から病気が広がり農作物が一気にダメージを受けることは珍しくない。

天候に左右される農業から、天候、温度を管理した屋内農業。そこからさらに高度な制御を行うiUNUの「Luna」。泥臭いイメージの農業をアグリテックが変えつつあります。

参 考

https://iunu.com/press-releases/iunu-raises-7m-in-series-a-financing-to-accelerate-global-adoption-of-its-luna-platform-by-commercial-greenhouses

https://agfundernews.com/iunu-raises-7m-as-s2g-ventures-gets-bullish-on-greenhouse-tech.html

https://thespoon.tech/iunu-raises-7m-series-a-for-computer-vision-approach-to-indoor-growing/

https://www.geekwire.com/2020/agriculture-tech-startup-iunu-raises-7m-greenhouse-computer-vision-system/

https://ourworldindata.org/future-population-growth#global-population-growth

https://www.crunchbase.com/organization/iunu

https://ledge.ai/machine-learning/

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Junichi
新しい「食に関する常識」フードテックをわかりやすく要約記事にして配信。twitterで箇条書きで毎日配信 取扱うジャンル: ゴーストキッチン・代替タンパク・キッチンロボ・アグリテックなど 経歴: 大手二輪中古販売店でバイク整備士▶︎ANAの傘下の国際物流部門で貿易業務▶︎日本橋で寿司職人▶︎カナダで海運業務▶︎帰国▶︎外資系倉庫型小売店▶︎パラレルワーカー