- 110の食材(30はスープやサラダドレッシング)を備え、30秒で料理を作り上げる
- ロボット自身で調理器具の洗浄、殺菌まで行う
- 2021年後半にアメリカでプロトタイプストアをオープン予定
人の補助を必要としない料理ロボ
ラトビアに本社を置くロボティクス企業RoboEatzが公開したArk 03は、人の補助を必要としない自律料理ロボ。
2020年に発表された多くのキッチンロボは器具の洗浄、取り付けなど人の補助が必要な場合が多かったがArk 03はこの点が異なる。ロボット自身で調理器具の洗浄、殺菌まで行う機能がついている。
出典:https://roboeatz.com/
24時間無休で販売する小型売店
人通りの多い場所、駅やホテル、ショッピングモールにあるカフェテリアや小型売店(キオスク)は、利便性こそ良いものの、その中の労働環境は決して良いものとは言えない。
多くの場合、店員1人か2人が作業する最低限のスペースだけで、休憩室もないということが珍しくない。しかも、作業は至って決まりきったルーティンワークで、作られる料理や飲み物は常に一定。

そのような作業的な飲食業務を担当するロボットを開発したのがRoboEatz。
リリースしたArk 03は、200平方フィート(約60平方m)のスタンドアローン型のロボットキオスク。
ロボットアーム型で110の食材(30はスープやサラダドレッシング)を備え、30秒で料理を作り上げる。
対応する料理はスープなどの「温かい料理」とサラダ、フルーツヨーグルトの「冷たい料理」の2つの温度帯で対応可能。さらに作る料理の味をカスタマイズ可能となっており、注文する人に合わせた料理ができるようになっている。
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出典:https://roboeatz.com/
料理後に使用した器具の洗浄、殺菌を自身で行うため、コロナ大流行の「非接触」で「細菌感染」を防ぐことができる。
RoboEatzは自社のテクノロジーを他のレストランにライセンス供与する予定。
2021年後半にアメリカにプロトタイプストア
本社のあるラトビアにArk 03を最初の設置、開設するとコメントしており、2021年後半にアメリカでプロトタイプストアができる予定。
限られた狭いキッチンでフードオペレーションを運用するのは、人の雇用、勤務シフト、個人の習熟度など考慮する要素は多く、長期間安定させるには簡単ではない。
さらにコロナの大流行で、接触と感染を避けることが求められ、このような料理ロボットに注目が急激に集まることになった。
自律型の料理ロボットを導入することで時間管理や人の雇用問題、感染という問題がなくなり、24時間販売可能な小型売店が運用可能になる。
参 考
https://thespoon.tech/roboeatz-shows-off-ark-03-autonomous-robotic-meal-making-kiosk/
アイキャッチ画像:https://roboeatz.com/