
Reef (ルーフ)社のサービス
とてもユニークな場所を提供しているReef (ルーフ)社。
同社が提供しているのは、都市部で有効利用できていないスペースに仮設移動式の店舗を配置。
駐車場や空き地、公園が飲食店やデリバリー専用のキッチン(ゴーストキッチン)になるというものです。

展開したい飲食店は新しく店舗を1から準備するのではなく、トレーラー借りて、収納されているキッチンで業務を行います。
このトレーラーキッチンを使っているのはSaladworks、Wow Bao、BurgerFiなどローカルと大手が混在しています。
顧客はUber EatsやDoorDashなどの配信アプリから飲食店へ食事を注文し、アプリを仲介して、トレーラーキッチンを借りている飲食店は注文を受けます。
トレーラーキッチンは従業員の食事できる十分なスペースを持っていて、Reef (ルーフ)社はこれらのキッチンを現在100台以上持っています。
Reef (ルーフ)社の資金調達
2020年11月4日Reef (ルーフ)社は7億ドル(約730億円)の資金調達をしたと発表しました。
この資金を利用して、現在使用している4800カ所から10000カ所に拡大する予定です。
Reef社はもともと駐車場の運用を合理的に行うサービス(駐車スペースの検索・支払い)を提供していました。
そこからより不動産ビジネスへ進出、都市部で余っているスペースを有効利用するサービスを開始します。
ゴーストキッチンについて

コロナの大流行でデリバリーが注目をあび、多くの人が使うようになりました。
こうした背景からキッチンがデリバリー専用キッチンとして使われる場所が出てきます。
それを「ゴーストキッチン」と呼びます。ゴーストキッチンには注文した顧客が食べるスペースはありません。宅配業者が出来上がった料理を取りに来る。という役割を分けた新しいカテゴリーのキッチンです。
ゴーストキッチンは別名で
- デリバリーキッチン
- バーチャルキッチン
- シャドウキッチン
- コミッショナリーキッチン
- ダークキッチン
- ゴーストライン
- クラウドキッチン
とも呼ばれます。
今後の動向
Reef社が提供しているトレーラーキッチンは都市部にゴーストキッチンを展開したい飲食店にとっても手堅い選択肢と言えるかもしれません。
資金調達ができた事で、更に規模が拡大することが見込まれます。
消費者の動向を分析、市場調査レポートを発行しているEuromonitor(ユーロモニター)は、ゴーストキッチンの分野が2030年までに100兆円の価値があると予測をしています。
まとめ
空いているスペースに移動仮設式のキッチンを展開して、その場所を貸し出す。
デリバリー専門で飲食ビジネスをやるなら、店舗を借りるより手軽に、手堅くオペレーションを回せる。
日本でももっとデリバリーのアプリとゴーストキッチンが普及してきたら、やれるビジネスだと期待できます。
参考:
https://www.nrn.com/operations/reef-technology-putting-virtual-restaurants-parking-garages
https://en.wikipedia.org/wiki/Ghost_kitchen
https://www.euromonitor.com/about-us-jp